共同風呂

近代村落社会の入浴事情

御影史学研究会民俗学叢書

白石太良

2008年12月31日

地方・小出版流通センター

6,490円(税込)

人文・思想・社会

本書でいう「共同風呂」とは、主に農村地域において集落単位または集落内の何軒かの家が仲間を組織し、共同の浴場施設を設け。用水と燃料を調達して、湯沸し作業の交代制などの協力関係を維持しながら、仲間の家族全員が日常的に入浴したしくみをいい、いわゆる「もらい風呂」とは異なる。「銭湯(風呂屋)」に類似するが、毎回の入浴料を徴収しない、自主的な維持管理が行われる、入浴者が特定されている、などの相違点がある。また、湯沸し労働が必要であることから、温泉地の「共同浴場」とも違っている。その成立時期は、大正期を中心にその前後が多く、昭和40年代以降、高度経済成長の影響が庶民の暮らしに波及していくとともに、次第になくなっていった。本書は、あまり記録されることなく消えていった「共同風呂」の実態を発掘し、併せて、公衆浴場の事例や、韓国・中国の浴場に関する報告も含めて、入浴文化を考察する。

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