日系同胞10年の旅路
Japanese American faith j
甲賀純男(1917生)
2001年8月31日
キリスト新聞社
1,650円(税込)
人文・思想・社会
本書は、日系アメリカ人キリスト教徒が、迫害された少数民族集団として、多数派協会に成功裡に同化した物語ではない。一九三六〜一九四六年の歴史状況の中で、キリスト教神学の展望から見た合衆国にいる日系アメリカ人の独自性に関する複雑な物語である。この十年間に彼らは人種差別、疎開、投獄、そして最終的に再定住を経験したが、このことから信仰と少数民族としての自己理解が深まった。この社会的・歴史的出来事を通して日系アメリカ人キリスト教徒は自分達の生活現象に対する並々ならぬ洞察力を会得した。この論文は、日系アメリカ人キリスト教徒の信仰の旅を、この歴史的出来事から神学的に考察しようと試みるものである。
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