阿弥陀

パズル

Gentosha novels

山田正紀

1997年12月31日

幻冬舎

880円(税込)

小説・エッセイ / 新書

「ねえ、こんなことってありますか。人間ひとり、どこかに消えてしまったんですよ」。今村茂は呆然とした表情で警備員の檜山に言った。今村の同僚で交際相手の中井芳子が勤める保険会社は十五階建てのビルの最上階にある。残業を終えたふたりがエレベーターで一階に降りた直後、芳子は「わたし忘れ物してきちゃった」とオフィスに戻ったはずが行方不明に…。人間消失をテーマにビル全体を覆う密室大トリックを繙く謎と論理の大逆転ミステリ。

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