幻想と怪奇の時代

紀田 順一郎

2007年3月26日

松籟社

2,200円(税込)

人文・思想・社会

本書は、1960〜70年代、日本においてほとんど認知されていなかった怪奇幻想小説(ホラー、ファンタジーetc)を我が国に根付かせるべく奮闘した、パイオニアたちの記録である。 自ら幻想書林に分け入り、師匠・平井呈一に叱咤され、盟友・大伴昌司+桂千穂と励まし合い、後継者・荒俣宏の情熱にうたれた、著者の熱き時代の回想録+評論集。 雑誌The Horror、「幻想と怪奇」の挫折、「世界幻想文学大系」の大成功……日本における怪奇幻想文学ジャンルの草創期の熱気を余すところなく伝える。 第1部 幻想書林に分け入って  わが最初の境界  限られたマイナーな領域  『黒魔団』を読む女性  大伴昌司とホラー・セミナー  いまだに忘れない収集の苦心  天のときに恵まれた企画  失敗に終わった雑誌  輝ける邪悪の天球儀  円環を閉じるにあたって 第2部 幻想と怪奇の時代  恐怖小説講義  ゴシックの炎  ゴシック・ロマンスとは何か  ホーレス・ウォルポールーーオトラントまたは夢の城  メアリー・シェリーーー造物主または闇の力  エドガー・アラン・ポオーー神話の創造と崩壊0  “もう一つの夜”を求めて  『M・R・ジェイムズ怪談全集』解説  日本怪奇小説の流れ  (付録)密室論 あとがき

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