かくなる憂い

詩集

草間彌生

1989年9月30日

而立書房

1,650円(税込)

人文・思想・社会

本書を貫くものは、引き裂かれた肉体と魂の叫びだ。もとめ、のたうち、さいなみ、なみだするおんなの「魂の陰核」がぱくりと穴を開け、底無しの生と死の狭間を照らし出す。そして、ことば遊びにほうけた1989年の詩の死を、「おまえは誰だ」と問い詰める。存在の亀烈。痛み。闇。おののく心。彫刻家であり、小説家である草間弥生の存在のコアがここにある。

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