
冨田今昔物語
近江湖北の一農村江州浅井郡冨田村の記録
川崎太源
2013年11月15日
川崎太源
4,950円(税込)
人文・思想・社会
琵琶湖に北東部に位置する冨田村は西国30番札所の竹生島との関わりが今も続く農村であり、竹生島の宮大工阿部家、西嶋家も居住していた。筆者は村の「区有文書」、江戸時代に庄屋を勤めた「川崎文書」などを読み解き、平成5年から月2回発行の歴史新聞「冨田今昔物語」を発行し村内に配布し続けた。平成17年290号で一時中断したものの、なんとか300号までこぎつけ、歴史新聞掲載記事と追加説明を一冊の本にまとめたものである。当初の目的である村での「衣食住」に関することは殆ど書かれていなかったが、年貢の納入方法や収穫高、土地の売買、訴訟、おこない、災害に関することなどが解り、文書と解説でこれらを紹介している。本書は江戸時代を主に明治、大正、昭和の村に関する事柄を掲載しているが、全体を通して村への帰属意識、「筋を通すという生き様」が見られる。先祖代々の土地を耕し、しきたりを守り続けている村の姿が見てとれる。それにしても元々理系が専門にも関わらず膨大な資料を仔細に調べ上げた著者の労力に敬意を表す。
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