
人生の通信簿
新井 恵美子
2024年12月25日
展望社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
戦後、雑誌『平凡』を立ち上げ100万部にまで育てた父ーそして母や友や出来事など、老境を迎えた著者が綴る海辺の小さな村の物語!! 小さな村の物語 -あとがきにかえてー より 海と山にはさまれた小さな村であった。その上、細長い村のまん中を鉄道と国道が串ざしになっている。 五歳の時、私はこの村に来た。そして色々なものと色々な人を見た。 戦争が終って小さな村にも、悲喜こもごもの物語が生れた。ここで生きて行くと決めた時、私と小さな村とのつきあいが始まった。 「人生の通信簿」 ふり返って見れば一生の果てにそれぞれの通信簿が残されている。 愛してやまないふるさとはたくさんの物語を私にくれた。それは放っておけば指の間から、落ちて消えて行くものだろう。 その一つひとつを拾い上げて見た。 そして思う。人間てステキだなと。 生きているのってステキだなと。 新井恵美子 人生の通信簿 馬力引きのおじいさん 父のこと、母のこと ああ哀しき前川村 路線端 さくら ふみきり いなご まわり地蔵 遺産 どろぼう家族 小指の帰還 梅の花 能「北條」 腹いっぱい食うために 小さな村の物語 -あとがきにかえてー
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