児童図書館の先駆者たちーーアメリカ・日本

TCLブックレット「こどもとしょかん」評論シリーズ

張替惠子 / 内藤直子 / 加藤節子

2021年5月12日

東京子ども図書館

880円(税込)

人文・思想・社会

ー子どものための図書館はこうして始まったー 東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」バックナンバーより、日米児童図書館の黎明期に関する評論2編を収載。 ・アメリカ児童図書館の先達 張替惠子 19世紀末〜20世紀初頭はアメリカ公共図書館児童サービスの発展期だった。これを支えたのは高等教育を受け社会進出した女性図書館員たち。中でも抜きん出た活躍をした2人に焦点を当てる。 ・日本児童図書館の黎明期 内藤直子、加藤節子 明治時代初めに、欧米視察や留学を機に近代的な図書館活動や理念にふれ、日本の児童サービスを推し進めた男性3人を取りあげる。 子どもに本を手渡すことに情熱を傾けた、先駆者たちの精神にふれる一冊。 巻末に当館所蔵の関連文献の一覧付き。 子どものための図書館は、いつ、どのようにして始まったのでしょう。このことを探るために、東京子ども図書館では今から二十五年ほど前、職員研修の一端として、日米の文献資料を読み合う機会をもちました。その成果は機関誌「こどもとしょかん」77号と78号の評論で発表しました。 その後、「子どもの図書館講座」や「初級研修プログラム」などで、児童図書館サービスの発展について講義することが度々あり、評論コピーも参考資料にあげてきました。 この度、ブックレットの形で広く手に取っていただけるようになったのは、ほんとうにうれしいことです。刊行にあたり、関連資料の紹介を充実させ、読みやすさに配慮し、一部表記も改めました。 子どもの読書のために情熱を傾けた先達の献身をただ“過去の偉業”とするのではなく、そこから力を得て、日々の仕事や活動に生かしてくださったら幸いです。(まえがきより 張替惠子) 〇アメリカ児童図書館の先達ーヤグッシュさんの論文から 張替惠子 〇日本児童図書館の黎明期  内藤直子 加藤節子 〇文献拾い読み 〇日本の児童図書館のあゆみ 〇執筆者紹介 〇関連文献リスト

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