図説ヨーロッパの誕生(下)

ユーラシア大陸と西洋文明

マイケル・アルフォード・アンドリュース / 西川治(人文地理学)

1998年6月30日

東洋書林

4,180円(税込)

人文・思想・社会

本書は、ローマ帝国の興亡で幕を開ける。ワインやオリーヴ、金銀製品の交易による商業活動によって、ヨーロッパ世界は急速に辺境へと拡大する。異民族の侵入、中世の暗黒時代、ペストの大発生や百年戦争をはじめとする数多くの戦争を背景に、交通や流通の必要性が、蒸気機関を発明し、産業革命を進行させる。帝国主義の時代や世界大戦をへて、石炭、石油、天然ガス、原子力とつぎつぎに新しいエネルギーが登場する度に、より一層の機械化が進み、労働力は解放され、生産性も飛躍的に高まった。が、環境汚染をはじめとする諸問題も発生し、人類は、あらためて「地球」と共存する必要性に気づかされる。

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