3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 (コーチ・エィ監修コーチングシリーズ)

コーチ・エィ創業者伊藤守氏による08年の本。 部下について考える時間を取り、部下と的を絞った短い会話をするための時間を取るシンプルなマネジメント手法について解説。 参考になったのは以下の点。早速あすから色々と試していきたい点が多々あった。 部下について考える - 現在: 今必要としているスキルは？強みは？ - 過去: 今の仕事を選んだ動機は？過去の成功体験は？ - 基本的な情報:　誕生日、趣味、家族構成、これまでの業績 アクノリッジメント - ほめるのではなく、事実を事実として伝える。ここまできたと到達点と未来を示し方向づけをする - 相手に現れている違いや変化、成長や成果にいち早く気づき、それを言語化して相手にはっきり伝える - 自分自身の成長や変化を知ることに喜びを覚え、自己成長感がやる気や自発性を強く促すエネルギー源となり、仕事自体を楽しむようになる。 - ルーティンの仕事に変化、小さな創意工夫、他人に対する思いやり、気の利いた行動などを見逃さない 耳を傾ける - 話す機会が与えられれば、自分の仕事の状態を説明しようと試み、自分の業務についての理解も深まる - 上司の聞くスキルの高い部署では、全体に業務がうまく回り、部下のモチベーションも高く、業績も高い - 話しかける相手が偏らないように気をつける 目標を明確に - ゴルフスイング前の毎回のイメージ作り同様に、ビジョンはすぐに不透明になるため、継続的にイメージすることで実現する確率が上がる - WIIFM what's in it for me?私が手にするものはなに？会社の目標を達成することで自分は何を手にするのか？一人ひとりのWIIFMを明確にする - 重要なのは頭で理解することでなく、心で動くようになること。それが目標達成に向けた真の原動力 成果につなげる - フィードバックとフィードフォワードにより、部下に今いる場所を知らせて、目標に対する現在地点を明確にする。 - 人が変わるには集中的、継続的、そして長期的な関わりが必要 - 人が成長し、パフォーマンスを上げるとき、いつもそこには楽しさとおもしろさが伴う

部下がいない私が、部下の立場で読んでも学ぶことが多い。 あのときの上司の行動はこういう意図があったのではないか、など、自分の上司の行動に照らし、学びを深めることができ、また、自分の上司の尊敬すべきところ、反面教師にしようと思うところがあぶり出せる。 自分自身が後輩指導や部下を持つことが楽しみになる一冊。

コーチングに役立つ小ネタが羅列されている 日常に取り入れて行動に移しやすい

最近、後輩を持つようになって、どのように育てたらいいのか、どう支持すればよいのかを考えていたが、その全てはコミュニケーションに帰結することが書かれている。 特別なスキルは必要なく、3分間でいいからその後輩のことを考えることがコーチングにつながるとわかった。

てすと