これでいいのか東京都町田市

地域批評シリーズ

佐藤正彦 / 諸友大

2019年4月30日

マイクロマガジン社

1,078円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

町田市といえばガラが悪くヤンキー気質で活発な「暴走民」が元気よく暮らすイメージであった。が、いまやその面影は薄れている。良い意味でも悪い意味でも西東京で異彩を放っていた町田。西の渋谷と称されたのも今は昔。109は閉店し、暴走民たちが暮らした巨大な団地群には高齢化の波が押し寄せている。しかし、その一方で人口は増加しているし、子供の移転率は全国トップ。大量の子育てファミリーが、ニューカマーとして町田に集結中だ。街の景気も複雑怪奇。109は閉店しても、伝統の仲見世商店街は盛況だったりする。商業エリアとしての実力は、近隣で再開発を成功させた海老名などに押され気味だが、本当のところはどうなのだろうか。本書は、現在なんだかよくわからない状況にある町田市の真の実力と魅力を見つめ直していった。往年の暴走民は本当に老いたのか。続々集まる子供たちは新暴走民として育っていくのか。町田の今と未来を探っていく。

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