カノッサ -「屈辱」の中世史

シュテファン・ヴァインフルター / 津山 拓也

2024年8月22日

八坂書房

3,520円(税込)

人文・思想・社会

それは番狂わせ?奇襲?煙幕?それとも茶番? ーー高名な事件にもかかわらず、その詳細についてはなお諸説入り乱れたままの、1077年「運命の城」カノッサでの「屈辱」の瞬間を再検証するとともに、教皇側、帝国側双方にとっての前後数十年の時の流れを、さまざまな史料を駆使して再現。いわゆる「叙任権闘争」のさなか、刻々と変化するパワーバランスの推移を、「現場」で右往左往するドイツの司教・諸侯たちの目線を交えつつ、コンパクトかつ鮮やかに捉え直した、手に汗握る快著。図版多数。原著は2006年ドイツ刊。 序 第1章 カノッサ──世界を震撼させる出来事 第2章 皇帝ハインリヒ三世治下での〈世界の一体性〉 第3章 崩れる一体性 ──ハインリヒ四世と内戦 第4章 社会秩序と統治秩序の変容 第5章 グレゴリウス七世以前のローマと教皇庁 第6章 教皇グレゴリウス七世は《全ローマ世界》の恭順を要請する 第7章 一〇七六年──国王の孤独と司教たちの《新しい信仰》 第8章 善人と悪人──価値観の変化、道徳的強制と新たな国王像 第9章 国王たちの戦いと教皇グレゴリウス七世の最期 第10章 叙任権問題とその展開の諸段階 第11章 ハインリヒ五世の裏切り──ふたたび崩れる〈世界の一体性〉 終章 訳者あとがき 索引 参考文献 原註

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