一杯の口福
小坂剛
2022年10月31日
旅行読売出版社
1,760円(税込)
科学・技術
健康志向の高まりや新型コロナウイルスの影響もあって酒離れが進む一方、日本ウイスキーの世界的な評価は高まり、国際的に活躍するバーテンダー、著名なバーが生まれつつある。ウイスキーの蒸留所、クラフトビールやワインの醸造所が各地に誕生し、大量生産の「文明の酒」から地域に根ざした「文化の酒」への揺り戻しが起きつつある。日本酒では出荷量全体では右肩下がりだが、純米や吟醸などの特定名称酒は堅調で、量から質への転換が進んでいる。 本著では、「ジャンルを超えたニッポンの酒 36人のストーリー」とサブテーマに掲げ、人と酒の物語を探し、大きく変わりつつある日本の酒文化を見つめる。バーテンダー、杜氏、漫画家、食文化研究家など、ニッポンの酒を共通項として、作り手や売り手など様々な立場の人たちを追い、酒にまつわるストーリーを展開している。酒の知識がなくても、読み物としても楽しめる一冊。 第一章 バーという劇場 後閑信吾 The SG Club 鹿山博康 BenFiddich 櫻井真也 櫻井焙茶研究所 南雲主于三 memento mori 北條智之 ネマニャ 第二章 翻弄される酒 飯野亮一(食文化史研究家) 尾瀬あきら(漫画家) 上野秀嗣 バー ハイ・ファイブ 肥土伊知郎 ベンチャーウイスキー 伊藤裕香 Gatito 第三章 和酒の哲学 橋場友一 泉橋酒造 齊藤俊一、寺澤善実 東京港醸造 荘司勇人 木戸泉酒造 高嶋一孝 高嶋酒造 薄井一樹、千葉麻里絵 せんきん、GEM by moto 第四章 伝道師たち 小山喜八、小山喜明 小山商店 木村賀衛、印丸佐知雄 味ノマチダヤ 平出淑惠(「酒サムライ」コーディネーター) 中瀬航也 Sherry Museum 中森保貴 BAR DORAS 鈴木勝二 John O'Groats 第五章 文明の酒から文化の酒へ 竹内義治 ナインリーヴズ蒸留所 池上知恵子、柴田豊一郎 ココ・ファーム・ワイナリー 福島有造 武蔵ワイナリー 藤井達郎 エクリプス ファースト、Fukiware Cidrerie バストン・デレック、小楠瞬太 ウエストコーストフルーイング 藤原法仁、奥野木晋助 三祐酒場八広店 遠藤雄幸、北村秀哉 かわうちワイン
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