
実例から学ぶ電子カルテ活用 FileMakerで電カルを使いこなす
岡垣篤彦 / 富田宏昭
2017年5月11日
ライフサイエンス出版
2,640円(税込)
医学・薬学・看護学・歯科学
2011年に『医療現場のデータベース活用』という書籍が発売されました。この本は、使いにくい病院情報システムへの対処法を集めたものです。収載されている事例では、それぞれの医療機関で何年にもわたって苦労して作られた「ユーザーメードシステム」について解説されており、貴重な体験談を集めています。病院情報システムで苦労している医療従事FileMaker ですぐ役に立つアプリケーションを作れると考えて購入したけれど、そういう目的には役に立たずがっかりしたとの書評もありました。 今回は『医療現場のデータベース活用』の続編として、大阪医療センターという一つの施設に絞ってより詳しく書いてみました。あくまで事例の紹介であり、この本を読んで具体的なアプリケーションがすぐ作れるというわけではありませんが、皆さんが工夫すればこの本に紹介されているアプリケーションと同程度のものは作ることができます。自分でFileMaker を使ってアプリケーションを作ろうとしている人、アプリケーションは作らないけれど製作できる会社に注文して、同様のことを実現したいと考えている人に参考にしていただければと思います。内容を分かりやすくするために、本書の一部に前著と若干重複する部分をいれていますことをお断りしておきます。 他の施設の事例と同様に、大阪医療センターのシステムも診療現場の人々のノウハウの集積であり、何年にもわたって苦労して開発した人々の仕事の成果でいわば小さな発明工夫の集合体ですので、著作権として保護されるべきものですし、特許を取得している部分もありますが、いろいろな医療機関で苦労されている方々の参考になればとの考えで、できるだけ情報提供を試みたつもりです。特許を取得している部分以外の、この本に記載したソフトウエアのデザインについては読者の方が今後同様の仕組みを製作されることをまったく制限するものではありませんが、この本に記載されている情報をもとに同様の仕組みを作成したにもかかわらず、先発の権利を主張することや、その意匠について代価を得ることは避けてください。ここに書かれているものは、すべて完全に動いて業務に使っているシステムであり、そのシステムを動かして得られたデータです。ある程度、病院情報システムの知識があり、FileMaker あるいは類似の機能のソフトウエアを使用すれば誰 でも作れる仕組みですので、読者の今後の参考になれば幸いです。 最後に、本書の執筆にあたってはFileMaker、IT に造詣の深い富田宏昭さんに多大なる協力をいただきました。あらためて御礼申し上げます。 岡垣篤彦 国立病院機構 大阪医療センター
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