三味線放浪記 新版

山入端つる

2021年8月20日

ボーダーインク

1,980円(税込)

人文・思想・社会

沖縄芸能ともに戦前・戦後を生きた沖縄おんな・山入端つるの自伝の復刻版 本書は1959年に新聞連載され、1996年に書籍化、そして今回25年ぶりに新版として発行された。 沖縄本島北部の名護の貧しい家に生まれ沖縄の遊郭・辻に引き取られ、三線を身につけたつるがたどる、たくましくしなやかな近代沖縄の女性の生きざまが描かれている。 沖縄近代の庶民像を描いたとされる『眉屋私記』(上野英信著)に登場する山入端一家の三女でもあり、歴史家・東恩納寛惇による聞き書きという異色の一代記でもある。 2021年はふるさと名護市屋部に上野英信「眉屋私記」を顕彰した文学記念碑が建立された節目ともなっている。 目次/三味線放浪記 新版         序 浮草のように     屋部の巻 山原の貧農に生まれて        辻の巻 十三で身売り芸の道へ       放浪の巻 職を転々荒波の浮世      子育ての巻 戦時下に希望を求めて      疎開の巻 にわか百姓奮戦す    芸能保存会の巻 三味線片手に東奔西走    「颱風」の巻  東京砂漠に沖縄の灯ともす        顧みて 大海原に漂う小舟のように    解題・近代沖縄おんなの生きざま     三木 健          『三味線放浪記 新版』あとがき       三木 健

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