わたしたちが自由になるまえ

一九六〇年、カリブ海にのぞむ美しい国ードミニカ共和国。もうすぐ十二歳になるアニータのまわりには、不穏な空気がただよっていた。なかよしのいとこ一家は、逃げるようにアメリカに渡り、おじさんのひとりは、行方がわからない。そして、ある朝、秘密警察がやってきたー。独裁政権末期のドミニカ共和国で、自由をもとめる闘いを見つめた少女の物語。プーラ・ベルプレ賞（ヒスパニック系作家による、すぐれた児童書に贈られる賞）受賞作。