病院にて
ソ連崩壊後の短編集
ヴァレンチン・グリゴーリエヴィチ・ラスプ / 大木昭男
2013年5月31日
群像社
2,200円(税込)
小説・エッセイ
70年以上続いた社会体制が崩れたとき、そこで生きてきた人間はどのような影響をうけるのか。新しい社会にすぐに溶け込んで利益を手にするもの、変化についていけず貧しさに身を落とすもの…時代の変化はすべての国民に平等ではなかった。ソ連時代に農村の現実を描いた作品で多くの読者の共感を呼び、エコロジー問題にも早くから注目して日本にも何度も訪れている小説家ラスプーチン。大きく揺れ動いた社会のなかで、民衆の魂の声につねに耳を傾け続ける伝統的な文学の立場を守り続けている作家が世に問うロシアの現実。
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