ダイアローグ:精神分析と創造性

前田 重治 / 北山 修

2012年6月30日

遠見書房

1,980円(税込)

人文・思想・社会

精神分析の匠が奏でるモノローグとダイアローグ 精神分析とはどういう営為なのであろうか。そこに流れる創造性とは何か?──精神科医にして精神分析家の二人の著者が繰り広げるモノローグとダイアローグ。 精神分析の生き字引である前田先生による,有名な「芸論」についての講義と,それを受けてたつ北山先生による「創造性」の論議。そして,二人の丁々発止の愉快な対談。また,前田先生の心理療法と芸論に関するエッセイも数編,掲載しました。楽しい楽しい本になりました。 こころの治療に関心のあるすべてのひとに読んでもらいたい1冊です。 はじめに(北山 修) 1:劇的な精神分析 北山 修 マス・コミュニケーション対パーソナル・コミュニケーション 精神分析と劇的観点 無意識の台本を読み取る 転移 人生・劇・浮世 フィクションと実人生 二重性 治療構造 反復を取り出す 葛藤の三角形 ある症例から 治療室は楽屋である 裏がなくなっていく現代 終わりにーー第三者のためではなく 2:芸論と心理臨床 前田重治 芸論とその種類 短い芸論 小話的な芸論 離見の見 神は細部に宿る 虚実皮膜の間 二律背反 守・破・離 むすび 3:ダイアローグーあるいはさまざまなレスポンス 前田重治×北山 修(司会:寺沢英理子) 「劇的」とは 細部が見える 昔の精神分析 語り・矛盾 周辺と前意識 生きる・詩 裏とこころ 4:芸論と心理臨床 追補 前田重治 脇役の芸 好きな言葉 はじめの一行 あとがき(前田重治)

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