
アンゴウ
シリーズ 日本語の醍醐味 1
坂口 安吾 / 七北 数人
2012年12月20日
烏有書林
2,420円(税込)
小説・エッセイ
【2025年5月現在、新本が定価(2,200円+税)で購入可能】 「私は生き生きと悲しもう。」(「ふるさとに寄する讃歌」より) ほとばしる才気、あふれ出る詩情、青い安吾がここにいる。 坂口安吾の詩情あふれる初期の作品を中心に、これまであまり単行本に収録されてこなかった、埋もれた名作・佳作を集成。 散文詩を思わせる言葉の連なりが美しい「ふるさとに寄する讃歌」を皮切りに、狂気をはらむ親友の死を描いた「長島の死」、壮絶な恋愛小説「花火」、ユーモラスなどんでん返しが鮮やかな「無毛談」、妻と親友への疑心が意外な結末へとつながる感動の名作「アンゴウ」、安吾流ファルスの到達点ともいえる「保久呂天皇」など、29作品を収録した。 ※七北数人氏を監修者に迎えた「シリーズ 日本語の醍醐味」は、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、言葉自体の力を感じさせる作品を集成してゆきます。 ふるさとに寄する讃歌 〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ──ヴァレリイ Pierre Philosophale 傲慢な眼 山麓 山の貴婦人 宿命のCANDIDE 長島の死 淫者山へ乗りこむ 流浪の追憶 母を殺した少年 お喋り競争 手紙雑談 山口修三宛書簡 夏と人形 南風譜 閑山 紫大納言 囲碁修業 探偵の巻 市井閑談 二流の人(抄録) 我鬼 花火 無毛談 アンゴウ 死と影 日月様 保久呂天皇 解説/七北数人
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