ざわめきのささやき

群像社ライブラリ-

ワレ-リヤ・ナ-ルビコワ / 吉岡ゆき

1997年7月20日

群像社

1,980円(税込)

小説・エッセイ

言葉がはじめになければ世界は脈絡を欠いたまま消失していく。価値の下落した既成の表現は現実の線より下にさがり、騒がしい社会の公分母となっている。誰もが使う言葉の中で成立するのは水準以下の恋愛と死んだ人間関係だけだろうか。無名にして有能な画家ヴェーラが他人の死の中で偶然出会った二人の男、この父と子と彼女の三人の関係は、展覧会と性的生活と亡霊をよりあわせながら、あらかじめ定位置にいた二人の女の関係をほぐしていく-。言葉の反響を回復し、エロスを言葉に昇華させる作家ナールビコワが発見した恋愛小説の均衡点。

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