
残夢
大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯
鎌田慧
2011年12月31日
金曜日
2,420円(税込)
人文・思想・社会
100年前、明治末期の「大逆事件」で幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた。事件をでっちあげて特定の政治的勢力に弾圧を加え、時代の風潮を変える検察の“国策捜査”はここに始まり、いま現在も続いている。ことは検察だけではない。大逆事件はいまも多くのことを教えてくれる。死一等を減ぜられて生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬の生涯は、いまの暗い時代にこそ強い輝きを放つ。
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