なぜ日本は変われないのか

日本型民主主義の構造

山本 七平

2011年12月7日

さくら舎

1,540円(税込)

人文・思想・社会

われわれはいとも簡単に「民主主義」と「全体主義」、「民主制」と「独裁制」といった分類をするが、それには何か根拠があるのか、またそういう分類は成り立つのか。 なぜ「天皇機関説問題」を取りあげるのか。この問題は、単なる言論弾圧事件とはいえない。その背後にあったものは何か。これは、第二次大戦直後の「民主化」時代と一脈通ずるものがある。歴史に終着駅はない。 日本では総政治化と非政治化が13〜15年周期で繰り返されてきた。たとえば、日本人は、明治維新で前の歴史を消し、戦後に戦前の歴史教科書を抹殺してしまった。13〜15年周期で変革の動きが起きても、なぜ頓挫してしまうのか。 日本には「個」の組織化である「民主主義」の基礎であるべき組織(システム)という概念がない。組織は常に目的をもつ。一方家族は自らの崩壊を防ぐことが第一の目的である。組織的家族集団の日本は社会変革にどう対処していけばいいのか。 第一章 「民主的」か「非民主的」かを超えて 第二章 「天皇機関説排撃運動」に見る歴史の繰り返し 第三章 十五年周期で循環する日本人の政治意識 第四章 変革なき組織的家族社会の深層

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