オホーツク鮭物語

時代に翻弄された網元一家

佐賀 郁朗

2020年2月8日

亜璃西社

1,980円(税込)

小説・エッセイ

道北・枝幸で鮭定置網漁の草分けとなった、明治期から続く網元・佐賀家。戦後の漁業法改正により、一転して漁業権喪失の危機を迎えた一家は、大洋漁業への漁場貸しに最後の望みを懸けるがーー。GHQによる漁業改革によって命運を左右された、網元一家の苦闘を描く異色のドキュメントノベル。  梟の神が自ら歌った謡  宗谷・枝幸(含む蝦夷地)場所請負の変遷  近世後期の蝦夷地区分図/佐賀家略系図/凡例 第一章 オホーツクの漁場オカィスマ  一 佐賀家、遠来の客を迎える─昭和二十二年十二月  二 フジ未亡人、漁業権返還交渉に臨む─昭和二十三年一月  三 白線帽に高下駄で城下を闊歩─昭和二十三年四月  四 生き返ったオカィスマ漁場─昭和二十三年七月  五 波乱が続いた佐賀家の歴史─昭和二十三年八月 第二章 時代という名の荒波  一 学制改革の犠牲者、最後の旧制高校生─昭和二十三年秋から翌春  二 母と息子の対立─昭和二十四年七月  三 新鋭の発動機船配属される─昭和二十四年八月  四 名ばかりの新制大学─昭和二十四年九月から十一月  五 佐賀家にもたらされた新漁業法成立の報─昭和二十四年十二月 第三章 光と影  一 旧帝大への挑戦を決意─昭和二十五年一月から七月  二 佐賀家に起きた内紛─昭和二十五年八月  三 支社長歓迎の宴─昭和二十五年九、十月  四 形式に過ぎなかった公聴会─昭和二十六年三月  五 憧れの教養学部へ─昭和二十六年四月から七月  六 大学生たちで賑わうオカィスマ─昭和二十六年八月 第四章 網元・佐賀家の終焉  一 不漁に終わった最後の鮭定置網漁─昭和二十六年秋  二 半世紀に及ぶ漁業権を失う─昭和二十七年年明け  三 母の手紙に記された悲報─昭和二十七年一月下旬  四 町会議員団の陳情に同行─昭和二十七年三月  五 血にそまった宮城前広場─昭和二十七年五月  あとがき  主要参考文献等/参考資料

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