
【POD】FORMING STORMING NORMING PERFORMING タックマンのチームビルディングモデルの4段階
ドナルド・イゴルフ(著) / サンドラ・チェスター(著)尾川 丈一(監訳)
2020年5月20日
プロセス・コンサルテーション
4,950円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
本書は、ブルース・タックマンによる、グループ・プロセスの位相変化に関する詳細を著者のドナルド・イゴルフやサンドラ・チェスターが、まとめたものである。 タックマンのグループ過程における時系列的な位相分析は、第一に組織開発、特にNTLの組織開発において(NTLハンドブック:組織キャリアフォーラム、2018年度)不可欠である。組織開発とは、イヴォンヌ・アガザリアン(見えるグループ 見えないグループ:株式会社プロセス・コンサルテーション、2018年)によれば、個人と組織という輻輳的な両者の同時多発的な活性化のことであるが、その際の診断的介入(対話型組織開発の場合の無介入も含めて)の技法を選択・排出するためには、当該組織のグループの位相に応じて、リーダーを選定するのが組織開発の要である。なぜならば、そのようにして選定された適切なリーダーであってこそ、ともすれば利害の相反する個人と組織のインターフェースとなり、チェンジエージェントとして、活性化の旗手となり得るからである。 タックマンのグループ過程には、第二に、組織開発の効果測定のバロメーターとしての機能がある。チームビルディングにおいて、タックマンの言う発達的なグループ過程を継時的に経ないと、グループの凝集性がハイ・シナジーな状態で持続せず、個人も水平的な量的学習に成人発達できず、組織も学習する組織へと変容しない。その際には、どうしてもストーミング(混乱・対立期)という位相を経る必要があるが、コンフロンテーション・ミーティングの実際に関する理論が解明されていないと、グループは分解してしまう。それを避けるためにも本書の存在が、組織開発にはぜひ必要なのである。 本書は、組織開発おいて不可欠な、グループ・プロセス・コンサルテーションにおけるグループ・プレゼンテーションの実際にも言及し、ヤフー、グーグル、アップル等のユーザビリティ・テストにタックマンのグループ過程がどのように応用されているかにも触れている点、組織開発入門のみならす、社会心理学入門の意義も有している。
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