原発からの命の守り方

いまそこにある危険とどう向き合うか

守田敏也

2015年11月4日

海象社(中央区)

1,518円(税込)

科学・技術

●あらゆる災害に共通する事柄は何かと言うと、何よりも可能な限り早く命を守る行動に移ることが対処の鉄則だ、ということです。「とっとと逃げること」が核心です。 ●この際、最も大事なのは「とっとと逃げること」を躊躇させるあらゆる災害に共通するポイントがある、ということです。災害に直面したときの私たちの心理の働きです。 ●最も重要なものは、「正常性バイアス」です。危機に直面したときに、危機そのものを認めず、事態は正常だととらえてしまう心理のことです。 ●原発事故こそは、まさに最もこうしたバイアスのかかりやすいものであることを押さえておきたいと思います。 ●正常性バイアスにかからないための方策は、端的に、あらかじめ危機を想定した避難訓練を行っておくことです。 ●災害の特徴を踏まえた上で備える準備をしておくこと、いざというときの行動の仕方を決めておくこと、これが訓練の基礎になります。 (本文より抜粋・第2章より) まえがき 第1章 原発事故とはどのようなものか 1-1 2011年春の危機/1-2 今後、どのような事故が起こり得るか/1-3 原発を再稼働させないことが一番/1-4 実際に避難はできるのか/ 第2章 あらゆる災害に共通する「命を守るためのポイント」がある 2-1 災害心理学から考える/2-2 避難時の行動を災害社会工学から考える/2-3 災害対策の見直しが問われている/ 第3章 原発災害への対処法 3-1 原発災害を想定したシミュレーションを/3-2 原発の事故情報をどう見るのか/ 第4章 放射能とは何か、放射線とは何か、被曝とは何か 4-1 放射能とは何か/4-2 被曝のメカニズム/4-3 内部被曝の危険性と過小評価/ 第5章 放射線被曝防護の心得 5-1 被曝を防ぐためにーその1、ヨウ素剤を飲む/5-2 被曝を避けるーその2、放射線をかわす、被曝を減らす/5-3 被曝したらどうするのか/ 第6章 行政はいかに備えたらよいのか(兵庫県篠山市の例から) 6-1 原子力災害対策において地方自治体の置かれた立場/6-2 兵庫県篠山市の原子力災害対策への関わりを振り返って/ あとがき

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