
戦場のファンタスティックシンフォニー
人道作家・瀬田栄之助の半生
樹林舎叢書
志水 雅明
2017年12月10日
人間社
1,760円(税込)
人文・思想・社会
四日市出身の作家「瀬田 栄之助(せた えいのすけ)」を知っていますか? その四日市に、昭和時代、捕虜収容所があったことを知っていますか? 幻の作家と収容所を、四日市の作家・志水雅明が発掘、戯曲化しました。ほかに瀬田自身の小説「偽りの青春」とルポ「日本にあった外国人捕虜収容所」を収録、その実像に迫ります! 若き日の瀬田栄之助は、戦前、四日市の捕虜収容所で通訳をしていました。英米の捕虜たちの人権を擁護し、職務以外でも食料調達や慰安行事などに心を砕きます。その一つが、捕虜たちによる楽器の演奏です。 風雲急を告げる戦時下、軍部の目をかい潜ってトランペット、サキソフォーン、ドラムなどを集めます。「捕虜に、敵国人である彼等に、慰安とは何んたることだ!」と上官に叱責されながらも、ベルリオーズ「幻想交響曲」、シューベルト「野薔薇」、ヘンデル「大協奏曲」の演奏会を実現、さらに聴衆のアンコールに応えてショパンの「葬送行進曲」を奏でました。 こうした体験を経て瀬田は、戦後、平和を標榜する人道的な小説、評論を次々に発表しますが、 四日市を舞台とした作品群も、今ではほとんど読むことができず、幻の作家となっています。四日市市制120周年記念出版。人権都市宣言25周年記念出版です。
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