
悲しいけど、青空の日 〜親がこころの病気になった子どもたちへ〜
シュリン・ホーマイヤー / 田野中 恭子
2020年6月5日
サウザンブックス社
2,640円(税込)
絵本・児童書・図鑑
うつ病のお母さんと暮らす9歳の女の子、 モナとの対話を通して、子どもらしさを取り戻す物語 本書『悲しいけど、青空の日』は、ドイツで2006年に 発行された児童専門書。このジャンルではまれなる1万部以上を販売しています。 3部構成の本で、前半は絵本になっています。 第1部は、うつ病のお母さんと暮らす9歳の女の子モナの物語、第2部も絵が多く、モナが自分の経験を話しながら精神疾患や相談先について、読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。子ども達は、まるでモナと対話をしているように、自分のことを書き込めるページがいくつもあるのが魅力です。 そして第3部では、子ども達の周りにいる大人や専門家への提案が書かれています。 (日本語版では相談先や支援について、日本の現状に基づいた内容を紹介) 1部:うつ病のお母さんと暮らすモナの物語 去年お母さんは何かが変わりました。お母さんはとても沈みこみ、家事もできなくなりました。この「悲しい日」に9歳の女の子モナは怒りや悲しみの感情を抑えて多くの責任を負い、そして「青空の日」を心の底から待ち望んでいます。 ある日、モナは大切な友達、ぬぐいるみのマックスを土に埋めるかわりに、お母さんがよくなることを神様にお願いします。 その日から眠れなくなり。。。モナやお母さんは、そしてマックスはどうなるのか? 第2部:モナが基本的な質問を読者の子ども達に説明 「精神疾患って何?」「私のせいなの?」 「誰がママやパパを助けてくれるの?」 「私は誰と話したらいいの?」 「危機的な時の緊急対応」などの基本的な疑問について、 絵本の中で、モナが読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。 日本語版では、日本の現状に合わせて相談先や支援について紹介しています。 第3部:困っている子ども達を助ける身近な人や専門家への提案 精神疾患をもつ親と暮らす子どもは、大きな負担と動揺を抱えやすいです。 そして両親や祖父母、先生などの身近な人は、子ども達にどのように接したらよいのか、 わからないことが多くあります。 しかし、子ども達は大人が思うよりも親の精神疾患をなんとなく感じ取り、わかってもいます。想像力がふくらみ、現実以上の恐怖や不安を感じることもあります。 そのため、その気持ちを うけとめ、どうしたらいいのか一緒に考えてくれる大人を必要としています。 ・子どもに親の精神疾患について、そもそも話してもいい? ・年齢に応じて、どのように説明すればいい? ・大人でも分かりにくい言葉になってしまうのに、子どもにどう伝えればいい? 周囲の大人のサポ… 第1章:悲しいけど、青空の日 うつ病のお母さんと暮らすモナの物語 第2章:モナからあなたへ 〜子どもたちへのアドバイス 「精神病って何?」「私のせいなの?」「誰がママやパパを助けてくれるの?」 「私は誰と話したらいいの?」「危機的な時の緊急対応」など 第3章:親と身近な人たちへのアドバイス
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