ぼくのがっかりした話

シリーズ 再生の文学

セルジョ・トーファノ / 橋本勝雄

2021年9月5日

英明企画編集

1,540円(税込)

小説・エッセイ

小学校の卒業試験に3回も落第したベンヴェヌート少年に手を焼いた両親は、家庭教師をつけて勉強させることを思いつく。しかしベンヴェヌートのもとにやってきた12人の家庭教師はいずれも、少年の勉強のできなさ加減に音を上げて去って行く。 そんななか現れた13番目の家庭教師パルミーロ・メッザネッラは、勉強がわりにお伽噺を話す風変わりな青年だった。ベンヴェヌートはその家庭教師の話すお伽噺にすっかり魅了され、やがて家庭教師が持っていた一歩で30km進むという魔法の靴を奪い、お伽話の世界の探検に出発する。 しかしそこでベンヴェヌートが出あうのは、おなかをこわして肉食をやめた人食い鬼、財産を失って没落したアラジン、不眠症に悩む眠れる森の美女、赤ずきん家で下男として働く狼などなど、お伽噺とはかけ離れた状況の登場人物ばかり! ベンヴェヌート少年は夢の世界との落差にがっかりしつつ、あとを追ってきた家庭教師と ともに城を追われたシンデレラの救出に向かうが……。 イタリアの演劇人、映画監督、挿絵画家として著名な鬼才による、ユーモアとペーソスに富んだ小説。トーファノ本人によるオリジナルのイラスト、詳細なトーファノ年譜、作品一覧も収載。本邦初訳。 第一章 はじめに、父さんと母さんが、がっかりした話が語られる 第二章 続いて、ぼくが家庭教師をがっかりさせた話へ  第三章 ぼくのがっかりの始まり  第四章 つまり二つめのがっかり  第五章 ぼくの三つめのがっかりと、最後の驚き  第六章 四つめのがっかり  第七章 五つめのがっかり。がっかりしたのはぼくだけじゃなかった  第八章 六つめのがっかり  第九章 七つめのがっかり    第十章 八つめの、最高のがっかりと結末  訳者あとがき  セルジョ・トーファノ略年譜  セルジョ・トーファノ作品一覧

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