
なまめかし
奈良・平安の文学と日本のこころ
加藤 要
2021年10月20日
駒草出版
1,870円(税込)
人文・思想・社会
ほととぎすで季節を知り、月を見て通い婚の切なさに泣く。 花を愛でながら人生を思い、その思いを歌に託す。 『万葉集』や『古今和歌集』などの歌集や『竹取物語』や『枕草子』などの読み物など、1000年の時を超えて生き続ける奈良・平安時代を中心とした文学の一節を読み解きながら、古の人々の暮らしや死生観、そして今なお残る日本人のこころを探る。浮世を忘れ、イマジネーションに満ちた古の世界へ誘います。 [目次] 第一章 触らぬ神に祟りなし〈鎮魂の民俗〉 一 「神の祟り」とは 二 枕に込められた意味とは 三 霊魂とは何か? 四 鎮魂の方法 第二章 しでのたおさ〈ほととぎすの民俗〉 一 山に居る鳥 二 ほととぎすが導く初夏の訪れ 三 勧農の鳥 四 ほととぎすの声が呼び起こすもの 五 冥途から来る鳥 六 亡き霊魂を宿す鳥 七 清少納言『枕草子』の「ほととぎす」 第三章 闇のうつつ〈愛の民俗〉 一 「女」の嗜み 二 音に聞く──噂の女性へ贈る歌 三 垣間見る──のぞきたい男の心理 四 婚ひ──夜這いとの違いは? 五 契りを結ぶ 六 事後の気持ちをしたためた後朝の文(歌) 七 通い婚と三日の餅という風習 八 待ち人の訪れる兆しを読み、占う 第四章 月は無情か〈月の民俗〉 一 月の神は若返りの水を持っている? 二 『竹取物語』に学ぶ名付けの由来 三 お月見の由来 四 「月」は物悲しく眺めるもの 五 月を待つことは、人を待つこと 五章 酒なくて、何のおのれが桜かな〈桜の民俗〉 一 「お花見」と呪術的な飾りもの 二 主役は梅から桜の花へ 三 桜は、予兆の花 四 桜の花見は、豊穣の予祝 五 桜の花に見る人生観 六 桜と雪の関連性 ・出典一覧
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