
混沌の王
「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ 4
ポール・アルテ / 平岡敦
2021年9月29日
行舟文化
1,650円(税込)
小説・エッセイ
呪われた一族、屋敷、怪人、降霊会、雪の密室、変人探偵とワトソン役。「フランスの新本格作家」アルテ氏が好きなものだけを詰め込んだ、同好の士への最高の贈り物。本作で、美学者探偵オーウェン・バーンズがますます好きになりました。彼の言動や推理から目が離せません。そして、最後の一行の鮮やかさに脱帽! ーー 作家 大山誠一郎さん推薦! ●オーウェン・バーンズシリーズ第一作が待望の邦訳! 夜、白い仮面を目にし、鈴の音を耳にしたら用心せよーー 芸術家を目指す青年アキレス・ストックは、ロンドンで友人になった自称・名探偵オーウェン・バーンズから厄介な頼みを押しつけられる。自分の代役として、名門マンスフィールド家にまつわる呪いの調査をしてほしいというのだ。それも、依頼人の婚約者に成りすまして。 長女の婚約を巡って愛憎渦巻くマンスフィールド家に集まるのは、やり手の貿易商とその腹心の部下、美しき夢遊病患者に高名な霊媒師……と、一癖も二癖もある面々。そして彼らは一様に、毎年の聖夜に現れて一族の誰かの命を奪うという白面の亡霊「混沌の王」の影に怯えていた。それはいにしえの伝承でなく、三年前のクリスマスにも当主の息子エドウィンが、完全な密室の中で殺されたのだという。 そして「混沌の王」を呼び出し鎮めるための交霊会が開かれた夜、新たな殺人事件が発生しーー過去と現在の二つの「雪密室殺人」が交差する、奇想と幻影の不可能犯罪ミステリ! ※短編小冊子「怪狼フェンリル」付き。 1 死の鈴 2 奇妙な任務 3 雪のなかの人影 4 明かりが消えて 5 白い仮面 6 雪のなかの散歩 7 混沌の王 8 ドアがあいて…… 9 霊よ、ここにいるのか? 10 オーウェンの指示 11 不可能犯罪 12 最終準備 13 赤いクリスマス 14 翼のはえた死神 15 ウェデキンド警部の捜査 16 アリアドネの糸 17 次はハリーが 18 湖の幽霊 19 足は語る 20 オーウェンの謎解き 21 触らぬ神にたたりなし 22 芸術の星のもとに エピローグ
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