【POD】爛柯の宴（第六局）

「爛柯」--囲碁の別称、または囲碁に夢中になって時間が経つのを忘れること。 大手町の若手商社マンの井山は、丸の内のライバル商社との囲碁対抗戦を終えた後に燃え尽き症候群に陥って全く囲碁をやる意欲が失せてしまった。そんな井山を心配した同僚の初音は井山を囲碁合宿に誘う。大井川上流で大自然と田舎の人情に触れて心が癒された井山は次第にやる気を取り戻していく。そんな時再び現れたあかねに導かれて、静岡おでんの店「きょんちゃん」へとたどりついた井山はある中年男性と出遭うが、実はその男性は重要な鍵を握る人物だった。一方対抗戦で敗北を喫した福田がショックを受けて洞窟に籠ってしまったので、今度はさゆりが福田を外に連れ出そうと寄り添うことになるのだが・・・。井山を始めとした囲碁を愛する者たちの挫折と再生の物語が展開する、囲碁愛に溢れたファンタジー第六弾（今回の序章のテーマはAI）。