贈与と共生の経済倫理学
ポランニーで読み解く金子美登の実践と「お礼制」
折戸 えとな
2019年1月22日
ヘウレーカ
4,180円(税込)
ビジネス・経済・就職
有機農業の里として知られる埼玉県小川町の有機農業者、金子美登氏が始めた「お礼制」。消費者に農作物を贈与し、消費者は各々の「こころざし」に基づいてお礼をするこの仕組みは金子や地域にどのような影響を及ぼし、どんな意義があるのかー。金子や地域の人々への聞き取りによる詳細なライフストーリーと歴史学、経済学、倫理学、民俗学等の知見をもとに分析。さらにこの仕組みに埋め込まれた関係性をカール・ポランニー、玉野井芳郎、イリイチ等の議論を参照しながら理論化。ポランニーの「経済を社会関係に埋め戻す」という命題に対する、現場からの1つの解を提示する。信頼とは、責任とは、自由とは、共に生きるとはどういうことかを問う意欲作。
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