
あらゆるところに同時にいる
アフォーダンスの幾何学
みらいへの教育
佐々木 正人
2020年3月24日
学芸みらい社
2,750円(税込)
人文・思想・社会
知覚研究のシナリオを完全に書き換えた認知理論=アフォーダンス(生態心理学)。 その創始者ジェームズ・ギブソンは、その主著で“謎のような言葉”を残した。 『知覚の本質は、あらゆる場所に同時にいること』 『それが知覚の公共性、知覚のたのしみだ』 「知覚には時間がない」「意識と想起の自然」「視覚障害」……“環境に溶けゆく身体”の諸相をつぶさに観察し、誰も踏み込めなかったアフォーダンスの核心をえがく。 ■第1章:情報は光のなかにある ■第2章:あらゆるところに同時にいる──ジェームズ・ギブソンの視覚論 ■第3章:意識の横にある無意識 ■第4章:誕生し、消え去り、復活する──想起の「自然」についての覚書 ■第5章:すべてを使う──ミルトン・エリクソンと方法なき方法 ■第6章:遮蔽をこえる ■第7章:フレデリック・ワイズマンの視覚 ■第8章:ノイズに意味が埋まっている──盲人の生活聴力 ■第9章:ダーウィンの方法──行為を個物の群に分解する ■第10章:光に触れる──ジェームズ・タレルとの2つの対話 ■第11章:大切な皮膚と手──大野一雄のために ■第12章:わたしは地面から離れている ■第13章:『自動巻時計の一日』を読む──田中小実昌のために
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