
ロボットをソーシャル化する
「人新世の人文学」10の論点
松浦 和也
2021年1月21日
学芸みらい社
2,530円(税込)
パソコン・システム開発
1950年代にはじまった第一次人工知能ブーム、1960年代からの第二次人工知能ブームに続く第三次人工知能ブームを経た現在、ロボットやAIをめぐる期待論と脅威論は噛み合うこともなければ、歩み寄ることすらもない。この断絶を挟んだ両立場の溝を埋めるために、人文学にできることは何か? ・ロボットのデザインに求められる「弱さ」 ・AIが惹起する恐怖 ・労働、所有、責任概念の変貌 ・AI論が忘却する哲学的思考 ・AI論で問われる法の陥穽 ・AIの導入が目指す「未来の教室」etc. 現状の技術の正確な理解をふまえ、思想史、社会科学、教育学など多角的な視点から、人新世におけるロボット=AIと人間のスリリングな共生──この10年の社会ビジョン──を具体的に提言する人文学の挑戦。 第1章 汝自身とAIを知れ「AIにはなにができないか」 第2章 制約されたデザイン「子ども、発達、ロボット」 第3章 恐怖の在処「部分と全体という近代社会原理への脅威」 第4章 AI時代の個人・社会・法「知能社会における労働と所有」 第5章 哲学の忘却「人工知能における心・意識・所有」 第6章 共存?「われわれは奴隷を作るのか」 第7章 自律機械と日本思想「仏教と武士道における所有について」 第8章 責任概念の変貌「自律機械の責任概念への経済分析を用いたアプローチ」 第9章 法体制への問い「自然言語処理を組み込んだ自律機械に関する所有と応報性」 第10章 教育の変革「初等中等教育と人工知能〜学校教育における扱いの検討」
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