和歌史の中世から近世へ

浅田 徹 / 小川 剛生 / 兼築 信行 / 神作 研一 / 田渕 句美子 / 堀川 貴司

2020年11月26日

花鳥社

18,700円(税込)

人文・思想・社会

新たな地平を切り拓く! 俊成以後、中世から近世へ〈動態〉としての新しい和歌史を補足することに成功した最前線の研究。28名による渾身の書き下ろし。  *本論文集は、2018年に亡くなられた松野陽一先生に対するオマージュとして企図されたものである。 はじめに   ◆ 『小侍従集』と「実定百首」…家永香織 二条天皇と管絃者ー『言葉集』三一〇・三一一番歌私解ー…中村文 『宝物集』の証歌ー「心ある人」の位相ー…紙宏行 中世歌物語というジャンルについてー平安末期から鎌倉中期の動向ー…浅田徹   *   * 俊成の時代の『伊勢物語』-歌枕「長岡」の誕生ー…山本登朗 伝藤原為家筆『治承三十六人歌合』断簡…久保木秀夫 『千載和歌集』の成立過程ー「うちぎき」から勅撰集へー…渡邉裕美子 藤原俊成の判詞についてー「まに」をめぐってー…渡部泰明 後鳥羽院歌壇の歌合と俊成判詞ー社頭歌合判詞への視線ー…安井重雄 『五社百首』についての覚書ー歌道家成立の観点からー…吉田薫 俊成の祇園社奉納百首について…檜垣孝 八幡信仰と慈円『法華要文百首』-俊成の触発ー…石川一 「追風」か「負風」かー藤原定家の仮名遣いと語義認識ー…兼築信行 有心体の成立…寺島恒世   *   * 巻子装の勅撰集ー続千載和歌集を中心にー…佐々木孝浩 西行上人集の伝来…小川剛生 紫式部影の瑞夢と九条稙通ー石山詣図幅関連文書の紹介ー…杉本まゆ子   *   * 実隆発句「梅が香を消えあへぬ雪やにほふらん」攷ー道理と余情の問題としてー…大谷俊太 脇坂安元旧蔵本についてー『〔公任家集〕』を例にー…堀川貴司 仙台藩士茂庭綱元(了庵)の文事…綿抜豊昭 長嘯子『挙白集』と西行歌の転生…鈴木淳 和田以悦最晩年の文事ー茶道庸軒流二世・藤村恕堅への『八雲神詠伝』の相伝をめぐってー…海野圭介 もう一つの「細道」続貂…深沢眞二 風客仁木充長ー出生より享保十年までー…久保田啓一 江戸の源氏学ー『源氏物語伝来書』を起点としてー…神作研一 後桜町天皇と近衛内前ー朝廷政治と歌道伝受ー…盛田帝子 歌枕から名所へー和歌研究の視野に入れるべきかー…錦仁 窪田空穂による『源氏物語』の和歌注釈ー与謝野晶子との対照性ー…田渕句美子   ◆ 松野陽一略年譜 松野陽一業績目録 国文学研究資料館所蔵松野陽一文庫分類目録   ◆ 父との思い出……松野一秀 歳月を超えて耳に響く声……ロバート キャンベル あとがき 執筆者一覧

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