
神武天皇伝承の古代史
志学社選書
平林章仁
2023年11月1日
志学社
3,300円(税込)
人文・思想・社会
初代天皇たる神武天皇(カムヤマトイワレヒコ)は、天孫・ニギノミコトの曾孫である。歴史的実在/非実在にかかわらず、その名が皇統譜に記載され、記紀に東遷伝承が採録されていることは事実である。このことは、神武伝承が歴史的に形成されたことを意味する。それでは、なぜヤマト王権の始祖王たる神武は日向で生まれ、母系を隼人とし、そしてまた東遷にあたって多くの事蹟が伝えられるのであろうか。本書ではこれらの課題に対し、「不可解であるから後代の造作・捏造である」という無責任な立場をとらない。神話/伝承は恣意的な後筆によってその地位を確立できるようなものではないゆえである。記紀をはじめとする文献、そして富雄丸山古墳出土蛇行鉄剣などの考古的成果を駆使し、神武伝承が歴史的に必然性をもって成立したこと、そしてその時期が限定されることを説得的に提示する。
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