
創られたキリシタン像
排耶書・実録・虚構系資料
西南学院大学博物館研究叢書
鬼束 芽依
2024年8月30日
西南学院大学博物館
1,100円(税込)
人文・思想・社会
キリスト教伝来以降、民衆が抱くキリシタンへのイメージは、排除を意図して書かれた「排耶書」や「キリシタン実録」(実際の事件を主題にした小説の一種)など様々な出版物によって、実態とはかけ離れたものとなっていった。 大正期になると一転して「キリシタンブーム」がおこり、「虚構系資料」(キリシタン遺物の偽造品)を扱う骨董商まで現れ、現在誤認されたままの資料が各地のミュージアムに収蔵・展示され文化財に指定されるなどの問題が生じている。 これら三種の資料を紹介し、近世初期から現代までの民衆のなかのキリシタンイメージの変遷と、歴史的背景を読みとく。 【西南学院大学博物館企画展2オールカラー図録】 ご挨拶[西南学院大学博物館館長 片山隆裕] 1 排耶書:「耶蘇」の排斥 江戸時代初期の排耶書 島原・天草一揆の影響 排耶書の変化 【コラム】『吉利支丹物語』に記された「邪教」感[順天堂大学スポーツ健康科学部准教授 杉山和也] 2 キリシタン実録:キリシタンイメージの定着 キリシタン実録とその内容 【コラム】キリシタンの幻術の表と裏:『切支丹宗門来朝実記』から[立教大学名誉教授 小峯和明] 【コラム】江戸後期の「切支丹」摘発事件[西南学院大学博物館学芸調査員 前田桃花] 江戸時代末・明治時代の排耶運動 仏僧による排耶論 3 虚構系資料:「発見」されたキリシタン遺物たち 「嘉永以前西洋輸入品及参考品」に出品された「耶蘇教遺物」 キリシタン遺物の新発見 キリシタンブームと虚構系資料の登場 十字文様 在来の神仏像・仏具の改変 「マリア観音」をめぐる問題 踏絵の偽造品 南蛮鐔(キリシタン鐔) お土産品/近現代の信仰具 【コラム】虚構系かくれキリシタン信仰資料の問題[平戸市生月町博物館・島の館館長 中園成生] 【コラム】虚構系資料の展示について[西南学院大学博物館学芸研究員 鬼束芽依] 魔鏡の復元/おわりに─「創られたキリシタン像」が語るもの Abstract/出品目録/主要参考文献 【論 考】 キリシタン研究の発展とキリシタン資料・遺物の「発見」史[同志社大学神学部准教授 三輪地塩] 筑前山家宿の「キリシタン伝説」と吉原勝[西南学院大学国際文化学部教授 伊藤慎二] 南島原市深江町のいわゆる「かくれキリシタン」墓標についての検討[西南学院大学博物館学芸調査員 馬場紀聡] 西南学院大学博物館蔵「魔鏡」は「かくれキリシタン資料」といえるのか?[西南学院大学博物館学芸研究員 鬼束芽依]
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ



みんなのレビュー