その1 絶望ってなんだ

てってい的にキルケゴール

中島義道

2022年11月25日

ぷねうま舎

2,640円(税込)

人文・思想・社会

『死にいたる病』を舐めるように読む。その逐一を、自らの神経繊維に流し、心の襞で受け止める。そこに浮かび上がる、哲学史上のそれとは異なる、キルケゴールの思想と闘争とは?  絶望とは精神の階梯、「神」に目を向けた人間の避けて通ることの許されない道程なのだ。『死にいたる病』のすべての行文に耳を澄まし、無神論やニヒリズムの祖型の一つとされ、実存哲学の源に据えられた思想家像の虚構性を問う。中島 = キルケゴールのユニークな彫像。 その一 絶望ってなんだ 目次 はじめに キルケゴールを読むということ 序章 死と原罪──緒言を読む 第一章 絶望の諸相と死──〔A 死にいたる病とは絶望のことである〕    〔A 絶望は精神における病、自己における病であり……〕     〔B 絶望の可能性と現実性〕     〔C 絶望は「死にいたる病」である〕 第二章 絶望の秘密──〔B この病(絶望)の普遍性〕 第三章 意識と絶望1──〔この病(絶望)の諸形態〕     一 無限性の絶望と有限性の絶望     二 自己が自己自身になる 三 可能性と必然性 続刊 その二 私が私であることの深淵に 第四章 イロニーの精神と反抗──〔C この病(絶望)の諸形態〕 一 絶望の階梯 二 自己のなかの永遠なもの      三 絶望と地上的なもの 四 直接性の生態 五 イロニーの精神 六 自己についての意識の上昇 七 閉じ籠もり 八 自殺と反抗 九 絶望の弁証法 一〇 反抗者の内面と外面

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