
芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪
成相 肇
2023年6月10日
かたばみ書房
3,520円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
転換期にはいつも、持たざる者の技術があらわれるーー 雑誌、マンガ、広告、テレビなど1970年代前後の複製文化を読みとき、 機知と抵抗の技術として今に甦らせる。 〈わるさ〉が語る、もうひとつの戦後日本文化史。 パロディ裁判、岡本太郎への疑問、ディスカバー・ジャパン論争、 コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、石子順造の思想、 赤瀬川原平と器用人、そして「食人」の教え……。 美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた 異色の学芸員による、ゆかいな複製文化論。 アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。 すべての持たざる者たちのために。 硬直化した思考をときほぐす、笑える批評の登場! 不幸なる芸術 ファウルブックは存在しない(解題・不幸なる芸術) 1 コピー コピーの何が怖いのか? ゼログラフィック・ラヴ ディスカバー、ディスカバー・ジャパン すべては白昼夢のようにーー中平卓馬、エンツェンスベルガー、今野勉 植田正治にご用心ーー記念写真とは何か 2 パロディ 「パロディ、二重の声」のための口上 パロディ辞典(第二版) 未確認芸術形式パロディーーことのあらましと私見 オリジナリティと反復の満腹ーーパロディの時代としての一九七〇年代前後左右 二重の声を聞けーーいわゆるパロディ裁判から パロディの定義、テクストの権利 3 キッチュ 「的世界」で考えたこと 石子順造小辞典 匿名の肉体にさわるにはーー石子順造的世界の手引き 石子順造的世界ーー脈打つ「ぶざまさ」を見据えて 石子順造と千円札裁判 「トリックス・アンド・ヴィジョン展ーー盗まれた眼」--一九六八年の交点と亀裂 4 悪 口上 歌が生まれるとき(祈祷師たちのマテリアリズム) 「岡本」と「タロー」は手をつなぐか 俗悪の栄えーー漫画と美術の微妙な関係 岡本太郎の《夜明け》と《森の掟》についての覚え書き リキッド・キッドの超能力ーー篠原有司男(ギュウちゃん)の音声と修辞学 目が泳ぐーーいわさきちひろの絵で起こっていること (有)赤瀬川原平概要 神農の教え あとがき
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