参加型福祉社会を拓く

介護保険時代、市民はどこまで主役になれるか

「参加型福祉社会を拓く」出版プロジェクト

2000年2月29日

風土社(新宿区)

1,760円(税込)

人文・思想・社会

「参加型福祉」に取り組む神奈川県下の在宅福祉非営利市民事業活動主体=ワーカーズ・コレクティブ(ホームヘルプ、配食サービス、移送サービス、デイサービスセンター、特別養護老人ホーム、在宅介護支援センター等々の業務を担う)は、98年3月現在、約50団体・3000人余が活動をしています。とりわけ家事・介護ワーカーズが実施してきた全体のサービス時間数は、毎年120〜30%の伸長率で、約35万時間に達しています。アマチュアである女性・生活者の生活技術・文化を駆使した福祉サービスが、なぜ年率20〜30%も伸長してきているのでしょうか。本書ではまず、現場における「参加型福祉」の実際をレポートし、次に、「参加型福祉」に取り組んできた生活クラブ運動グループの紹介、「参加型福祉」事業の核であるワーカーズ・コレクティブ論、それに「参加型福祉」が目標とする公的福祉以外の領域を示す「コミュニティ・オプティマム福祉」(たすけあいによる地域福祉の最適基準を意味する造語)を論ずることによって、この問いに答えることにしました。

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