「出家する」という生き方

寺林峻

1998年12月8日

文香社

1,650円(税込)

人文・思想・社会

このところの不況で、好景気だった頃の浮ついた気分を冷やされると、自分をどこかに置き忘れてきたような頼りなさを覚える。なんとかしないと、気持ちがはずまない。ところが、生き方を変える方角がわからない。古くからなされている「出家する」という生き方が、いまの人の頭からすっぽり抜け落ちているせいである。本書では、釈迦をはじめ、日本の高僧たちのケースを通して現代に出家得度する意味を問い、もし自分が出家するとしたら、どんな手順で、どういった関門をくぐって、どのような修行をするのか、といったことを疑似体験してもらえるように話をすすめた。

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