
自由の地域差
ネット社会の自由と束縛の地理学
福井 一喜
2020年1月31日
流通経済大学出版会
1,320円(税込)
パソコン・システム開発 / 新書
ネット社会化がもたらすのは自由だろうか、束縛だろうか。 インターネット利用の拡大は、個人の自由を拡大すると考えられてきた。しかし同時に、GAFAのようなグローバルなネット企業による新たな支配や、SNSによる個人間の相互監視社会化といった新たな束縛が生まれている。ネット社会化による際限のない自由の拡大が逆説的に束縛をもたらすという矛盾のなかで、自由であることはどういうことなのかが、いま改めて問われている。 ある人の自由は、その人が存在する地域の「地理的条件」によって物理的に束縛されている。本書では、インターネットの利用がいかに地理的条件から束縛され、あるいはそれを克服できるのかを、ツーリズムとITベンチャー産業に関する地理学的なフィールドワークによって実証的に探究する。これによって、抽象的な自由論にとどまらず、地域における現実の人々の行為から、自由のリアルな姿をとらえる。 序章 第一部「自由の地域差」とは何か? 第一章 自由には地域差がある 第二章 「自由とは何か?」とは何か? 第三章 ネット社会の自由と監視 -「自由の地域差」の枠組みー 第二部「自由の模索」の地域差 -インフルエンサーと情報技術者の試みー 第四章 自由がもたらす相互監視の地域差 第五章 ITベンチャーの東京一極集中と情報技術者たちの「自由」 第六章 情報技術者たちの自由なコミュニティとその地域差 第三部 自由がもたらす地域の開放と束縛 -温泉観光地の再構築ー 第七章 温泉地のヒエラルキー社会と「自由」を求める宿泊業 第八章 自由の空間的再編成と温泉観光地の変容 終章 自由の地域差
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