背徳と反逆の系譜
記紀の闇に光はあるか
佐々木慶三
2017年11月30日
丸源書店
2,200円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
古事記と日本書紀をあわせて「記紀」という。天皇をこえたと形容された蘇我馬子を天皇だとした説を私はしらない。蘇我入鹿も同様だ。豪族出の天皇を認めることは、万世一系の説を否定するからだ。仁徳天皇の聖帝説、天智天皇の英雄説に疑問を差しはさむ説を私はしらない。そもそも、日本初の勅撰史書は「記紀」ではなく、推古天皇は女性ではないとしたら、狂気の説と非難されるだろうか?私たちは巨大なマインドコントロール下にあるのではないか?「記紀」を読めば、今まで、私たちが常識としてきた世界とはまったく別の世界がひらけていることに気づく。それは記紀研究者にとっては難しいことではない。何故、記紀研究者は目をつぶったか?タブーだからだ。しかし、真理を追究する学問の世界にタブーはあってはならない。自己矛盾する記述を駆使し、欺瞞をもって正史とし、事実をもって正義としたのが「記紀」だ。この拙書は、その「記紀」の記述に逐一、論理的な検討を加え、「記紀」の著者が後世に託したであろう歴史の真実を明らかにしようとした「小説」である。
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