〔電子〕ドラクロワ絵画集

近代絵画の源流、ロマン派の巨匠ドラクロワ ウジェーヌ・ドラクロワ（1798年 - 1863年） は、フランス19世紀のロマン主義を代表する画家です。パリ近郊に外交官シャルル・ドラクロワの子として生まれましたが、実の父は当時の外交の大立て者タレーランだと言われています。激動の時代を生き抜いて多くの作品を描きました。 1822年に、「ダンテの小舟」でサロン（官展）に入選し、24年には「キオス島の虐殺」を出品しました。1830年の七月革命では有名な「民衆を導く自由の女神」を制作しました。ドラクロワは、劇的な画面構成を好み、また後の印象派にもつながる鮮やかな色彩で画面を彩りました。後世の画家に与えた影響は計り知れません。セザンヌやゴッホなど、ドラクロワの作品を手本にした作品や模写を残した画家も数多くいます。 この作品集では、ドラクロワの生きた時代とその生涯を以下のようにたどりながら、掲載したほとんどの作品について説明を付けました。 １、ドラクロワについて ２、ドラクロワ作品集 A、1920年代以前の作品 18点 ローズ嬢 狂女 ダンテの小船 墓場の孤児 平原での騎士の戦い 嵐におびえる白い馬 キオス島の虐殺 馬を襲う虎 ミソロンギの廃墟に立つギリシア 海老のある静物 娘に「失楽園」を口述筆記させるミルトン ヴェネツィア総督マリノ・フェリエロの処刑 シュウィッテル男爵の肖像 異教徒とパシャの戦い リエージュの司教の暗殺 鸚鵡と女 サルダナパロスの死 B、1930年代の作品 33点 民衆を率いる自由の女神 2頭の虎の習作 アトリエの片隅、ストーブ 白い靴下の裸婦 ポワチエの戦い グラフェン・ドゥ・モルネーの寝室 モロッコのタンジール湾 モロッコの中庭 メクネスのスルタンの宮殿の小部屋 アルジェの女 アルジェの女 タンジェの座るアラブ人 メクネスの市壁（モロッコの手帳から） パガニーニの肖像 アルジェの女たち バイロン卿の「シヨン城の囚人」のための挿画 ナチェズ キリストの磔刑 ジャウールとハッサンの戦い 自分の部族を訪れる族長 自画像 ショパンの肖像 ジョルジュ・サンドの肖像 クレオパトラと農夫 アレクサンダーとホメロスの叙事詩 アッティラのローマ侵攻 アキレスの教育 ヘシオドスとミューズ アダムとイブ バビロン捕囚 モロッコのユダヤ人の結婚 墓地のハムレットとホレイショ 新世界から帰還したコロンブス C、1940年代以降の作品 24点 十字軍のコンスタンティノープル入城 トラヤヌスの正義 ドン・ジュアンの難船 ピエタの習作 オフェリアの死 近衛兵たちに護られたモロッコのスルタン レベッカの略奪 モロッコの幻想 マルフィサとピナベルロの妻 ディエップの海 ライオン狩り グレイハウンドとアルジェの女 ガリラヤ湖のキリスト 馬に鞍を置くアラビア人 ヤコブと天使の戦い モロッコの男と馬 ララの死 スキタイ人たちのもとに追放されたオウィディウス ライオン狩り 自画像 ライオン狩り バッカスの勝利 激怒のメディア 山峡におけるアラブ人たちの戦い （上記以外の関連する絵画も多数収録してあります） ３、ドラクロワの死 （付録）ドラクロワの生きた時代 （アートクラシックスについて） アートクラシックスは、広く世界の古典絵画を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。 １、見やすいレイアウト 適切な改ページで区切って、Koboはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの鑑賞に最適化しました。また、絵画の一つ一つに索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。 ２、分かりやすい解説 一部の絵には、解りやすい解説をつけました。絵を楽しむことを第一に考え、あまり専門的になりすぎないように、気軽に読めるように配慮しました。また、「名画と鑑賞」のサブタイトルがついた画集は、比較的詳しい解説を付けました。画家の時代背景や生い立ち、絵の成り立ちや構成など分かりやすく書いています。 ３、美しい表紙 プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。画集と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。 ４、スピーディーな改版 紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。