
〔電子〕寺田寅彦の随筆はこれだけ読め!
寺田寅彦
2015年2月2日
古典教養文庫
99円(税込)
人文・思想・社会
(寺田寅彦について) 寺田寅彦は、一七八七年(明治十一年)、東京に生まれました。四歳の時に高知市に転居します。一八九六年に熊本の第五高等学校に入学し英語教師夏目漱石、物理学教師田丸卓郎と出会い、深甚な影響を受けます。九十九年には東京帝国大学理科大学に入学し、田中館愛橘や長岡半太郎の教えを受けます。 漱石の「吾輩は猫である」の水島寒月や「三四郎」の野々宮宗八は、寺田がモデルだと言われています。 物理学の分野では、一九一三年に「X線の結晶透過」についての発表を行い、その業績により一九一七年に帝国学士院恩賜賞を受賞しています。 また、自然科学者でありながら、漱石の影響などもあり文学など自然科学以外の事柄にも造詣が深く、科学と文学を調和させた随筆を多く残しています。 「天災は忘れた頃にやってくる」は寺田寅彦の言葉といわれています。 寺田寅彦が試みた随筆を通じての様々な学問領域の融合は、現代では特に大きな意味を持ち、再評価の機運が高まって来ています。 (この本について) この本には以下のように、寺田寅彦の随筆131編と、寺田の弟子で優れた科学者であった中谷宇吉郎が寺田寅彦について書いた随筆4編と、「古寺巡礼」や『風土」などの著作で有名な哲学者和辻哲郎が書いた随筆を2編収めました。 第一章、自然と生物 18編 どんぐり 竜舌蘭 花物語 芝刈り 球根 簔虫と蜘蛛 ねずみと猫 子猫 解かれた象 からすうりの花と蛾 藤の実 とんびと油揚 あひると猿 日本人の自然観 池 路傍の草 小浅間 小爆発二件 第二章、科学について 30編 アインシュタイン アインシュタインの教育観 科学者と芸術家 物理学と感覚 相対性原理側面観 怪異考 比較言語学における統計的研究法の可能性について 化け物の進化 ルクレチウスと科学 火山の名について 日常身辺の物理的諸問題 量的と質的と統計的と 物理学圏外の物理的現象 ロプ・ノールその他 鐘に釁《ちぬ》る 自然界の縞模様 物質群として見た動物群 感覚と科学 鎖骨 神話と地球物理学 科学と文学 科学者とあたま 人魂の一つの場合 疑問と空想 時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ 茶わんの湯 数学と語学 蒸発皿 試験管 北氷洋の氷の割れる音 第三章、文学・芸術について 21編 自画像 写生紀行 蓄音機 笑い 浮世絵の曲線 伊吹山の句について 俳句の型式とその進化 俳句の精神 俳諧の本質的概論 連句雑俎 詩と官能 読書の今昔 日本楽器の名称 カメラをさげて 手首の問題 生ける人形 先生への通信 夏目漱石先生の追憶 夏目先生の俳句と漢詩 埋もれた漱石伝記資料 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」 第四章、映画について 14編 映画雑感(1) 映画雑感(2) 映画雑感(3) 映画雑感(4) 映画雑感(5) 映画雑感(6) 映画雑感(7) 映画と生理 映画「マルガ」に現われた動物の闘争 映画時代 映画の世界像 映画芸術 音楽的映画としての ラヴ・ミ・トゥナイト 踊る線条 津浪と人間 石油ランプ 震災日記より 第五章、その他の随筆 48編 旅日記から 病院の夜明けの物音 病室の花 丸善と三越 春寒 春六題 田園雑感 案内者 断水の日 三斜晶系 亮の追憶 一つの思考実験 電車の混雑について 二十四年前 備忘録 LIBER STUDIORUM 時事雑感 青衣童女像 ラジオ・モンタージュ 青磁のモンタージュ 田丸先生の追憶 火事教育 ニュース映画と新聞記事 銀座アルプス コーヒー哲学序説 空想日録 記録狂時代 涼味数題 錯覚数題 沓掛より さるかに合戦と桃太郎 思い出草 ジャーナリズム雑感 函館の大火について 庭の追憶 藤棚の陰から 地図をながめて 破片 天災と国防 物売りの声 自由画稿 B教授の死 災難雑稿 糸車 海水浴 津浪と人間 石油ランプ 震災日記より (付録)6編 中谷 宇吉郎 寺田先生と銀座 中谷 宇吉郎 寺田先生の追憶 中谷 宇吉郎 指導者としての寺田先生 中谷 宇吉郎 天災は忘れた頃来る 和辻哲郎 寺田寅彦 和辻哲郎 寺田さんに最後に逢った時 (古典教養文庫について) 古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。 1、古典として価値あるものだけを これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。 2、読みやすいレイアウト 文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また、詩の一編一編など、小見出しにも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。 青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。 3、美しい表紙 プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。 4、スピーディーな改版 紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
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