
〔電子〕人生劇場 愛欲篇(全)
人生劇場
尾崎 士郎
2015年6月23日
くぇい兄弟社
380円(税込)
小説・エッセイ / エンターテインメント
人生劇場の第2幕、愛欲篇では、主人公青成瓢吉と、お袖、小岸照代、おりん、3人の女たちの愛憎劇と、瓢吉を取り巻く人々の有為転変を描く。 青春篇の終幕、高見剛平や夏村大蔵が似非の社会主義活動に傾倒していったころから5年ほどが経過し、彼等の政治結社活動は既に行き詰まりを見せていた。 瓢吉と吹岡早雄は彼等と袂を分かち、文学の道を志して房州の山寺で創作活動に没頭する。瓢吉は懸賞小説に当選し文壇に片足を踏み入れるなか、九州から上京した女流作家の卵、小岸照代と出会い、ほどなく二人は郊外の一軒家で同棲生活を始める。 一流誌に掲載された長編が好評を博し、小岸照代の文名は高まっていく一方、瓢吉は作品がほとんど省みられることはなく、次第に焦りを募らせていく。そして運命の日、大正12年9月1日の朝を迎えたーー。 【目次】 ・山カン横町 ・昨日は少年今は白頭 ・海村の一幕 ・廃寺の夢 ・夏村大蔵 ・才子再び佳人を得たり ・三春の行楽 ・陰陽河 ・はみ出した人々 ・一日の運命 ・黒馬先生 ・月影淡き吉良港 ・あらしの前 - - - - - - - - - - この電子書籍は、新潮文庫版「人生劇場 青春篇」上巻(刷数不明、昭和57年12月10日)、下巻(47刷、昭和57年12月10日)を底本としてテキスト化しました。
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