〔電子〕新緑

村山亮

2016年5月30日

村山亮

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小説・エッセイ

『新緑』  「ぼくは12歳にして地上のあらゆるものに対する興味を失ってしまった」 12歳の「ぼく」は精神病院に連れられ、そこで心と身体を分離する方法を教わる。肉体だけは「正常」に生き、その間に精神は自由になることができる。人々はものごとの外見しか見ない。だから心の不在に気が付かないのだ。しかしだんだん肉体のコントロールが利かなくなって・・・ 『湖面の月』  そこでは都道府県が歩き、喋り、恋をする。彼らは意識を持つが、同時に生きることの重荷を背負い込む。悩む北海道、微笑む石川県、「僕」は彼らと共に生きながら、世界のあり方に疑問を感じている。外国からの客人がやって来る前日、「僕」は岡山県が亡くなったことを知る。彼女はひとり暗い湖の上に浮かんでいたのだ。 表題作『新緑』と『湖面の月』、二編の短編小説を収録。

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