〔電子〕赤光（初版・改選版併録）

近代短歌の金字塔とされる斎藤茂吉の処女歌集『赤光』。なかでも「死にたまふ母」の連作は大きな評判を呼び、今も多くの人に愛誦されています。 歌壇のみならず広く文学界一般に衝撃を与えた、文学史的意義の極めて高い『赤光』初版本（大正2年刊）と、著者自ら改編を施し「定本」とさだめた改選三版（大正14年刊）と、本書には両方を収録しました。初版と改選版では、歌数も歌の配列も大きく異なり、語句にも少なからぬ異同があります。 著者が自作に解説を加えた『作歌四十年』より「赤光抄」を附録として巻末に収録しました。木下杢太郎・平福百穂の挿画（カラーあり）も全収録。 各初刊本を底本とし、岩波書店版斎藤茂吉全集を参照して校訂したテクストです。 本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。