〔電子〕アドアの情景

花笠香菜の既刊著作紹介を目的とした連作短編集。 ＜第一幕＞アドアの情景 ある日の夜、地下鉄車内で人目もはばからず大粒の涙をこぼして泣いていた一人の青年。 一体何があったというのだろう？ 新宿のダイニングバー「アドア」をめぐる人々、グラス片手に語り合うそれぞれの物語。 今よりずっと昔のアドア、はるか未来のアドア、そして明日のアドア。 ＜第二幕＞エスプラネード・シアター めぐり逢わせで渋谷の多国籍料理店「エスプラネード」に集った四人。 現実と虚構の境界線上で数々の劇中劇が交差する。 悩めるピアニスト、月と同じ位置に立つ少年、己の罪深さに許しを乞う人。 星降る同じ空の下、僕らはこれからも生きていく。 【2014年1月17日発売】 ※2016年9月：第二幕「エスプラネード・シアター」を追加