〔電子〕プラトン

人と思想

中野幸次

2018年12月13日

清水書院

850円(税込)

語学・学習参考書・資格 / 人文・思想・社会 / ノンフィクション

「人と思想」は、世界の思想家の生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。平易な記述と生き生きとした表現を心がけ、新鮮な印象が残るように努めました。一般の方々のハンディな教養書として、また学生・生徒の参考読物として、広く本書をおすすめします。 【Century Books】人と思想 5 プラトン 政治家になろうとしていたプラトンを哲学に回心させた最大の動機は、ソクラテスの刑死であった。プラトン28歳のときである。それからのかれは、著述に、教育に、講義に、理想国の実現にと、80年の生涯をかたむける。まさに哲学者の模範である。 「善のイデア」と弁証法の発見は、ソクラテスの主張した「魂の不滅」と問答法の、プラトン的継承にほかならない。政治家が哲学をするか、哲学者が政治をするようにならないかぎり、人類の危機は救われない、というかれの政治哲学は、あまりにも有名である。こうしてかれは、もっともオリジナルで、もっとも影響力の深い哲学者となった。ソクラテスの刑死は、「死命の思想」の成立を意味し、それの全人類への啓示であり、プラトンにとっては生の原点となったのである。

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